不動岳・船窪岳 [山行2012]
北アルプス縦走 Ⅰ
<2日目>烏帽子小屋6:00~烏帽子岳6:30~不動岳・船窪岳~船窪小屋15:30
先ず烏帽子岳を目指す
ちょっとしたクライミングでウォームアップ
烏帽子田圃(四十八池)を行く・・・雪・池塘・草原の稜線・・・
剱岳が覗いている
サンカヨウ
至福のひととき
砂礫の稜線へ 厳しさに耐え小さいながらも花を付けるコマクサ
これから向かうのはどこ?と思われたが、難なく通り過ぎてしまった。
激しいアップダウンの連続が始まる・・・コルでは花に癒された
イブキジャコウソウ ミヤマクワガタソウ キヌガサソウ
不動岳。ここから悪路が始まる
下りは容赦なく下り、目の前に大きな山の塊が出てきてがんがん登る・・これを何回か繰り返す
視界のない船窪岳第二ピークを過ぎ、またも下る下る。不動沢側の斜面は砂礫、黒部側は樹林帯と所々崩れた場所、稜線は崩れ放題という登山道(よく手を入れ修復してくれてある)を確実に進む。密かに花をつけ待っていてくれる花々にほっとしながら。
シナノナデシコ
日本の固有種・中部地方に分布。可愛い子どもを撫でる意味から「撫でし子」
カノコソウ
上から見るとポツポツとした蕾が鹿の子に見えることから名がついた。別名「ハルオミナエシ
葉はオミナエシと同じ深い切り込みがある。
船窪岳山頂
1700Mを削り落し今なお崩落し続けている不動沢真上にある
この山頂は今にも崩れ落ちて無くなりそう。ロープでつなぎとめている
続いて「針の木古道」分岐 ヤグルマソウ
ざれた30mほどの急坂をロープとワイヤー二本を握りながら懸垂下降2か所
・・・やっとテン場到着・・・
すぐ小屋かと思いきやここからさらに梯子を登り稜線まで結構歩いた
小屋に近づくと
カラ~ン♪カラ~ン♪鐘の音の下でお姉さんが両手を振って迎えてくれている
先に到着した方々も拍手で迎えてくれた
そう、今日の歩きを経験すれば誰もが到着時拍手をいただく重みがある
目の前に立ちふさがる高い山を次々と征服してきた充足感に満ちて小屋に到着した
夕ご飯は船窪小屋名物おかみさん手作りの懐石料理のフルコース!
メニューは
五穀米、麩の味噌汁、煮しめ、酢の物、冷や奴(蕗味噌)
生春秋、天麩羅(あざみなど)デザートは山の実入りゼリー
よく分からないほど手が込んでいる。
~~~夕焼けに染まるアルプスの山々~~~
今日歩いてきた不動岳
剣岳・源次郎尾根
五色ヶ原~薬師岳
夜はネパールティーをいただきながら小屋のご主人からのビデオとお話
「針の木古道復活物語」
おかみさんとは黒部ダムの技師をしていた頃知り合い
「針の木古道」を通い詰めた熱い恋で結ばれたと言う
さらに、ネパールのシェルパが「レッサンフィリリ♪」を歌う
合わせてつい踊ってしまった
心温まる夜が更けて行った